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Dr.Rokuya S 法学部 教授(東北大学ワンダーフォーゲル部 初代部長) |
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禄弥先生と令夫人ハツヨ先生 (泉ヶ岳にて) |
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message of parting |
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ワンゲルの卒業生諸君を送り出すのも、これで八回目。
こっちが歳をとると考えるとイヤになるが、卒業生諸君のその後の成長ぶりを見たり聞いたりするのは
楽しみなものである。
卒業記念アルバムを贈ってくれた学年もくれない学年もあり、くれた学年のうちにも後はナシのツブテ
というやつもいるけれど、送ってもらった写真は、みんなキチンと貼ってある。
僕がアッと驚くような美人(美男)のお嫁さん(お婿さん)や、親に似ず可愛い赤ん坊の写真を、あま
り急がなくてもいいから、いつかは送ってくれたまえ。
諸君の前途は洋々だろうが、苦労も多かろう。
山行でのファイトで踏破してくれたまえ。
ご多幸を祈る
昭和44年3月22日 鈴木禄弥
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1 |
Michio M 工学部 通信工学科 栃木 宇都宮高 |
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self-introduction |
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アポロ8号が月の周りをまわっていた日、地球から見えた月は言わずと知れた形をしていたのを知る人は
少ないと思う。
今まで遠いかなたの存在であったものが、ようやくその本質が分かりかけてきたのである。
私が、かぐや姫の末孫とか言われているためだろうか。
竹ヤブならぬ笹ヤブを歩いては喜び、郷愁にかられてできるだけ高い所へ足を運んだとかいう話であるが、
とにかく自分について思いつくままに記してみる。
1947年1月26日以来、何の変哲もなく重大な事件も起こらず、すでに22年間とにかく生きてきた。
一見「おとなしく真面目」ということだが、それも性格の一面を表しているが他の面についてはまず他人
と変わったことが好き。
そして人の多いのは嫌いで、どちらかというと一人でいるほうが多い。
座右の銘は「不言実行」よって口数が少ない。
理屈っぽいことは嫌い。
単純な方である。
今の世の中には向いていないような気もする。
弱い者の味方。
好きなこと
音楽 … 静かな山の歌など良い。
花 …… 花を育て花を見ていると心が安らぐ。
本 …… 夏目漱石のものを興味深く読んだ。
山 …… 草原と湿原は良い、そこでゆっくり昼寝でもしたい。
やってみたいこと
東北地方の田舎でのんびりしたい。
何か一つ大きな仕事をしたい。 |
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graduation certificate |
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年を重ねる毎に一段と大食漢ぶりを発揮し、四年間エッセン係を悩ませ続けたものでした。
どういう訳か忙しい四年になっても精力的に動きまわり、あの深遠なる笑みを浮かべた顔を見ないことは
ありませんでした。 |
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inpressions & advice |
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☆ いつも知らないうちに隣に来て、話の中に入っていた。
結構ニヤニヤしているところを見ると、一年の頃より大人になったらしいね。 |
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☆ すました顔で飯盒を平らげる実力はたいしたものです。
四年では、経済を凌ぐくらい暇そうでした。 |
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☆ 何かとくだらない連中の中で、下級生に見習えと薦められるのは君くらいだ。
謹厳そうな顔で大事なところで笑ってくれた、ツボを心得た君に感謝する。 |
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☆ 必要な時に必要なことのみ行う君。余計なことは一切やらず、「不言実行」は飯時の君のモットーでした。
三日月流女性の口説き方を、一度公開してもらいたいものです。 |
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☆ 歌の好きな優しい人です。
あなたにシューベルトの「冬の旅」を歌わせたら素晴らしいでしょう。
三年の旧練では大変お世話になりました。 |
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☆ 独立、独歩、無駄な言葉は使わない主義です。
しかし、心の中はすごく人間味豊かなのではないでしょうか。 |
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☆ 夏は素晴らしかった。
もう一度あんな山行をやりたいな。 |
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☆ 激動する現代、人間不信の現代、弱肉強食の現代にあって君は貴重な存在だ。 |
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☆ いつも思うことは、酒をいっぱい飲まして酔っぱらわせたらどうなるかである。
それでも普段と変わらぬ態度、言動だったら立派なものだ。 |
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☆ 四年間、特にこれというボロを出さなかった君は、晒さなくてはならないようなボロを持っていないのか
も 知れない。
三日月様のムードというものが常に漂っている。
京野や三原という悪友に毒されなかった君は立派だった。 |
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☆ 大学時代には女に興味を示さず会社に入るや否や俄然女に言い寄る、ってなことになりそうだな。
暮正月は拓哉と宇都宮で落ち合うことになっているから、その折はよろしく。 |
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☆ 山においても部室においても、黙々と仕事をする。
ワンゲルにとっては貴重な人物でした。
まさに現代には珍しい不言実行タイプでした。
四年になってからは暇な電気だけあって、東北の山々を駆け巡ったそうです。
いいことですね、暇だということは。 |
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☆ いわゆる「ムッツリ・・・」で夏合宿ではニタリニタリと笑って聞きながら、ちゃんと飯はゲロ三杯軽く
食べている。
でも部室では、おとなしい奴だったがね。 |
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☆ 僕がワンゲルに入って初めての合宿、春合宿の帰りのバスの中で、僕は君の隣に座った。
君に僕と同じものを見出したからだ。
僕はあの頃ワンゲルという大勢のstrangerの中で、高校時代の回顧と共にひしひしと孤独を感じていた。
そんな時に君はただ一人沈黙していたからだ。
孤独と孤独の対峙、そこに僕は安らぎを見出した。 |
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2 |
Iwao I 工学部 電子工学科 静岡 静岡市立高 |
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self-introduction |
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虫に好かれる男である。
毎年一度は虫に刺され、腫物を作っていた。
クラブには至って非協力的だったが、
万事にそうではなく、
自分の「お気入り」にはずいぶん夢中になる性である。
初め悪けりゃ …… である。
と、これほどにエゴイストなのである。 |
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graduation certificate |
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貴方は静岡産みかんのような人でしたが意外と好き者で、ダンスの講習会行事も積極的に行いました。
また、虫さされお岩、否イワオとの異名をとり、虫にも好かれる良き上級生でした。 |
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inpressions & advice |
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☆ 悪い虫に負けるな。 |
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☆ 電気会社は女の子が多いが、チヤホヤしてはいかんぞ。
君は期待されている幹部候補生なのだから。
ワンゲルでつけた力をふるってくれ。 |
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☆ 起きてるのかい、それとも眠っていのかい?
ところで、この前のコどうしたの? |
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☆ 数少ないダンサーの一人。
踊る顔に、山に居るときよりも真剣さがうかがえます。 |
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☆ 二年の夏合宿の「お岩」のような顔は、今でも忘れられない。
いろいろと気を廻してくれるが、それがもうチョット遅い。 |
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☆ よう虫に好かれる良い男。
南アで煙草の煙で義兄弟の契りを結んだものだった。
ダンスにデートにいつも颯爽と現れる君には、僕はいつも羨ましがって、指をくわえて不思議がったもの
だった。 |
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☆ いつも同じ顔色なので、心の動きを感じさせません。
あなたの心だって、燃えたり、冷えたり、煮えくり返ったりすることがあるんでしょう? |
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☆ クラブ一の育ちの良さが感じられる。
苦労や悩みとは無縁な坊ちゃん育ちのよう。
善人にしかなれない人です。 |
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☆ 静岡は年中花が咲き、小鳥が飛び、いい所のようだな。
君を見ているとそんな気がする。 |
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☆ 「それでさ、それでさ」と人懐こく語りかけてくる君。
富士山のふもと静岡で、すくすくと育ったのでしょう。
人の良さは抜群。
その反面、漱石全集など買い込んで思索に耽っている君。
そのまま真っ直ぐに伸びて行ってください。 |
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☆ 一緒に山に行ったのは一度だけだったが、平地では酒の付き合いが意外と多かった。
金子さんとか藤森さんの下宿に泊まった時には必ず君も一緒だった。
付き合いのいい奴だ。
硬派のような感じだが、その軟派ぶりには呆然とするばかりだった。 |
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☆ 入部間もなくの一次新練で、ザック麻痺になった苦労の人。
休日は、合ハイに忙しいようでした。 |
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☆ 昔は君に苦労させられた。
僕が何かを持っていると、「見せろ」と言って腕をネジ上げられたり、「なっそうだろ」と強引に同意を
求められたり。
それらは一種の愛情表現の方法だったと理解している。 |
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☆ 山に行けば必ず虫に刺される顔は、君の独特のマスクと相まってワンゲル名物のひとつ。 |
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☆ 人の良さそうな顔をした、実際人の好い男。
やはり君も静岡人でした。
でも意外と人の知らない所で、カッコいいことしているんじゃないでしょうか。 |
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3 |
Kei A 工学部 機械工学科 群馬 高崎高 |
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self-introduction |
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思い出の中に過去の真実が潜んでいる
語らいの中に未来の真実が見え隠れする
これからのことよりも過ぎた昔を大切にする
そんな馬鹿な僕だから
いつまで経っても馬鹿なままだ
今すぐにでも山に行って
雪崩の激しい美しさを
昔の人に伝えたい
今すぐにでも野に走り
昔の人のために柔らかい枯れ草を
荷車にこぼれるほど積みたい
思い出の中に過去の僕が生きている
思い出の中に帰らない愛が眠っている
煙草の煙につつまれた僕の吐息は
いつまでも僕の身体を離れない
まるで過去がそうするように |
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graduation certificate |
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貴方は不潔不潔と言われながら、不思議にも医療係の大任を果たしました。
また山に平地にと機敏さを生かし、数多くの〇〇〇を泣かせました。
これらの実績により、TUWVの卒業だけは認めます。 |
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inpressions & advice |
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☆ 詩人は時に痴人となって、多くの女性を悩ませた君よ。
君の団泥振りを見習い、ましなおふざけを真似て僕も普礼棒意となりたい。 |
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☆ 自称「ワンゲル詩人」
全く「浮いた話」の少ない我々の中にあって、一人ダンパーに通ってハッスル。
失恋するたびに詩を書いているとかいないとか。
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☆ すぐに親しめる人間であるが、それでいて四年間一緒に活動してきた割には、どんな人間か未だに分から
ない。
ただ意外にロマンチストで誠実で、しかも全てにおいて女性に慕われそうな感じがするのはオレとよく似
ている。 |
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☆ 近々自作の詩集を出すとか聞いておりますが、その彼の部屋に入ると、山の写真が飾ってある中に親しき
女性と思われる和服のお嬢さんの写真が飾ってあり、そこに一編の詩が載っていました。 |
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☆ ワンゲル一の幅広い活動家でないでしょうか。
そのスタイルが売り物です。 |
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☆ PLAYBOYタイプ、年上の女性にもてること請け合い。
笑った横顔なんか、たまらないという人が居るとか。
しかしちょっと飽きっぽいようです。
きっと浮気ばかりして生涯女性を泣かせるでしょう。 |
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☆ 鳥ガラのような身体だが、なかなか見所のある奴。
これからも大いに遊び、悩み憂え、人生をエンジョイしてくれ。 |
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☆ ・・ 恋 ・・・ 瞳 ・・・ 星 ・・・ 少女 ・・・ 詩 ・・・ 夜 ・・・ 秘密。 |
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☆ 甘くて柔らかいムードがいっぱいの男。
その鳥ガラのようなスマートさは、みんな女性に吸い取られてしまった結果だそうです。
やはりもてる男は、もてる男なりに悩みがあるものです。 |
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☆ ワンゲル卒業間近になって囲碁に夢中になった御人。
素人の某氏を相手に数目の差で勝って喜んでいる様子は、まだ幼気がある。 |
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☆ よく付き合った割には、一緒に山に行く機会が少なかったな。
磐司小屋で徹夜で話をしたこともあったが、それには関係ないが、いい奥さんをもらえよ。 |
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☆ 我が学年のダンスパーティー最多経験者。
泣いたオナゴは数知れず。 |
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☆ 早く処女詩集を出さないと、喪失してしまうのではないかと心配です |
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☆ 君のブラックリストを見た時に、僕の心にグサリと突き刺さるものを感じた。
それまでの僕は他人の良さを素直に認めることができなかったのだが、君のブラックリストにはそれが
余りにも素直に書かれていたからだ。
それは僕の人生を変えた。ありがとう。 |
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4 |
Kenji M 工学部 金属材料工学科 長野 松本深志高 |
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self-introduction |
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幼い頃のある日の想い出として、近くの山で遊んでいるとき、枯れた木々の間からふと視野に映った冷たい
青い空に聳えている白い山脈に畏敬の念を抱いたことが忘れられない。
毎日が驚きと新しい発見の喜びであった。
そんな幼い日の想い出ではあるが、その山の美しさはくっきりと頭の中に残った。
幼稚園に通っている頃のことであったのだろう。
それから暫くして、青い空と白い山の絵を描いて得意になっていたことを憶えている。
その日から私と山との間には、目に見えないけれども一本の絆が結ばれたのである。
小学校4年のとき、初めての登山らしきものを経験した。
中房温泉に一泊して翌日燕岳に登る日程で、六年生を対象にしたものであった。
夏休みであったので、それに付いて中房温泉まで行き、そして燕岳に登ったのである。
荷物も殆どなく身軽であったから、合戦小屋を経て燕山荘までの数時間の登りもそれほど苦労はしなかった。
燕山荘から燕岳へ行く途中、風化した花崗岩が砂利のように細かくなった道。
その道のすぐ傍に、たった一つの駒草が咲いているのを発見した。
その時から駒草をデザインした小学校の徽章が好きになった。
頂上から下り始めて間もなく、雨が降り出したのだ。
雨ガッパは身に着けているものの、汗で身体はびっしょり濡れてしまった。
泣きたい気持ちで、やっと中房温泉に辿り着いた。
こうして私と山との初めての触れ合いは、甘い想い出というよりは、辛い想い出として残った。
大学四年を終わろうとしている今考えると、山に対する触れ合いが皆異なるのだから、山に対する考え方も
皆違うと考えるようになった。
登山は単にスポーツや趣味とは思えない、ひとつの生き方なのだ。
哲学が人生の真理の追求ならば、アルピニズムはその実践なのだ。 |
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graduation certificate |
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貴方はスウェーデンの影響を受けTUWVに未だなかった新講座を開き、初代教授の座に座り、今や名誉教授
の座についたのであります。
今後も理論に実践にと学問に励み、日本の名誉教授にならんことを切に希望します。
そして、より良き伴侶を見つけられんことを。 |
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special award ※※ 学位授与 ※※ |
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あなたは理論と実践を結び付けナニの部門で完全なる体系を作り上げ、また後輩への伝授教育に貢献しました。
よってここに、その実践に対し博士号を授与します。 |
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inpressions & advice |
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☆ 4年になって、わざわざ川内の例のホテル街に下宿を移し、更に研究にも磨きがかかったことでしょう。
最近、大学教授の無力さが叫ばれている折、名誉教授である君も、実践の分野においても優れた実績を
上げるよう希望します。 |
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☆ 部の何人かの女性が「三原さんとはお話ししやすい」と言っていましたが、私にはそのチャンスが与えら
れませんでした。
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☆ 大学4年間同じクラス。
オレは堂々と大学の門を出、キミは止むを得ずもう二年。
お互いにスキな人間のよしみで、OB会費を余り催促しないでもらいたい。 |
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☆ よく解かっていないくせに解かっているような顔でしゃべり、他人に解かっているように思い込ませる。
教授とはそんなものなのかね。
幹事の方はカンジ良く引き受けてくれてありがとう。 |
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☆ 博士号を授与された君。
以前は純真で真面目だったのでしょうが、四年の間に様々な人から色々な知識を学び、それを一番良く吸
収したために博士号の授与に陥ったのです。
純真で真面目であるからこそ色にも染まりやすかったのであって、実は君が最大の被害者なのです。 |
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☆ ワンゲル金属五人男中のピカ一。
末は教授か社長か、ってな話もちらほら。
そうなったら飲みに行くからよ、カワイ子ちゃんでも用意しておいてくれ。 |
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☆ 長い付き合いです。
本当に何もかも詳しいので驚きました。
その何分の一でも教えていただけたら光栄です。 |
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☆ 立派な哲学を持ってるくせに、三流のく~だらないこと言って品なくしてる。
育ちがいいんだからもっと地を出して行けよ。
文集を出すはずだったのに、君のせいでパーになったことは忘れないぞ。
よく杉本の下宿で難しい話をしてくれた。奈良の話など。
本当のこと言うと、君のすべてが理解し難い。 |
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☆ 幅広い知識を持っていることは大いなる強みですね。
第一、女をだますのに都合がいい。
また研究家でもあるようです。
きっと映画など見ても隣の女性の手を握るタイミングは? などとばかり考えていて映画を見ないのでは
ないですか。 |
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☆ 色々と教えてもらったが、どうやったらマラソンに強くなるのかについては未だ教わっていない。
きっとスタミナ満点の食べ物を摂るのだろう。 |
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☆ 僕も色々頑張ったが、君のように学位をとるまでにはいかなかった。
足の速さでも君と争ったが、手の速さは追いつかなかった。
願わくは君だけの穴場を広く公開し、君自身は勉学に勤しんでワンゲル部長になられんことを。 |
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☆ 教授!
そこのところを、もっと詳しく説明してください。 |
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☆ 君は教授教授と言われていたが、一度も講義を受けたことがない。
一度奈良の話を聞いたことがあるが、その時はとても教授とは思えなかった。 |
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5 |
Satoru H 理学部 地学科 東京 新宿高 |
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self-introduction |
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みちのくを仙台まで都落ち、何の因果かワンゲルに入って早くも四年目、長いようで短かかった。
随分いろいろな想い出がある。
何と言っても三回の夏合宿が最も印象深い。
それぞれ全く異なった質のもの。
山へ行く度に何かを得てきた。
それは他人から見ればくだらないものであったろう。
しかし、自分にとっては大なり小なりの意味を持つ。
何やかや言われながらも、よく飽きずに居られたものだ。
四年という間、愛想もつかさず付き合ってくれた皆様に深く感謝します。
我が人生いかなる方面に展開するかは、さっぱり見当もつきませんが、どうぞよろしく。
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graduation certificate |
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貴方はワンゲル天皇の名を欲しいままにしましたが、家に帰れば温和しいおぼっちゃまで、隠れて煙草を
吸うほどでした。
自称「女嫌い」が何故、最終合宿で二人だけで歩き続けたのでしょう。 |
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special award ※※ 天皇杯 ※※ |
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貴方は伝統のエリートコース理学部地学としてこのワンダーフォーゲル部に属し、幾多の先輩の業績にも
おじけず、その活躍すさまじく、太陽の季節にはサングラスで天皇フェースの前後を惑わし、恋の季節に
は白い歯をむき出しブラックパワー張りの勢力を発揮し、冬また黒を衰えず、伝統の後輩を育ててくれま
した。
よってその栄誉を讃え、ここに表します。 |
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inpressions & advice |
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☆ 僕が暇そうな顔をして部室やルーエにいると、必ず暇そうな顔をして現れたものだ。
暇な人間に幸あれ。 |
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☆ 都落ちの典型みたいな君のこと、天皇って言うからおかしい。
トレーニングでボクはよくバテたが、そんな時にはいつも君がいたな。
君が一緒なら、何となく安心して走れたものだ。
三陸のフリーはチョンボの連続だったな。 |
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☆ 天皇と言われた頃の威厳が少しも変わりません。
田舎っぺの多い中で、都育ちを発揮してくれました。 |
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☆ 東京の田舎っぺ。
どんな道でもいいが、自分の歩んでいる道だけは胸を張って歩きたいものだ。 |
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☆ 君とは実によく山へ行ったな。
五十何日間も一緒だったけど。
その間、実に君は変わった。
女の子に対して。
これから大いに友として憂える次第だ。 |
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☆ 一年の夏合宿以来、実に無精なヤツだと思い続けてきた。
しかし四年も付き合っていると、アキラメというよりその几帳面さ、確実さでこの気持ちが打ち消され
ていく。
天皇の風格とはこのようなものかと、しみじみ感ずる。 |
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☆ 人間とはこうも威厳を持てるものだろうか?
僕の過去の人生からは考えられない。
その点「天皇」という言葉はまさしく君にピッタリの尊称だ。
それも今上天皇ではなくて明治天皇。
君が女房をもらって、どういう風に取り扱うか? それが目下最大の関心事。 |
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☆ 何やかやと不思議と一緒に山行したものだった。
謹厳として、実は話題に富んでいるのにびっくりし、九州の各地を彷徨い、月山の春スキーを楽しんだ
のが懐かしい。 |
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☆ 大学生活とは暇をもて遊ぶところなりという命題を作り上げ、大学生活を他人よりも二倍も余分に送っ
て充分楽しもうという羨ましい男。
かつて自称「女嫌い」だったが、とうの昔にメッキが剥げ、最近とみにスキ者振りを発揮しているとか
聞きます。 |
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☆ 言葉少なに「だめだ」「やれ」と考えがはっきりしていて、口答えもできない頃は神様が乗り移ってい
るのかと思われましたが、最近はだんだんとただの人間に堕落していくのは残念です。 |
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☆ あなたは無口だけれど、目でものを語っているように見える。
笑った時の静かな目の表情が優しくて好きだ。 |
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☆ 「女嫌い」の君も二年目あたりから化けの皮を剥がし、「フェミニスト」に転向。
それと共に、「濱財閥」も解体の声が強い。
やはり … かな。 |
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6 |
Mieko N 教育学部 宮城 宮城一女高 |
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self-introduction |
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仙台平野もごく海寄りの我が家の屋根から
稲を刈り取った黄土色のたんぼの向うに
藍色の丘陵が連なり
それと同時に、純白の「ざおう」がでんとして目の中に飛び込んでくる
しかし威圧的ではない
暖か味と優しみのあるでえんなのである
「ざおう」はまさにでえんとした存在で、お世辞にもスマートではない
同類のよしみか、同病相憐の心か
しかしもっと素朴な気持ちで、私は「ざおう」が大好きである
まだふるさとの山とは言えないが、もし家を離れたら
そんキザな言い方でなく、もっと心に染み入る呼び方で呼ばなくてはならない
そろそろ考えておこうかとも思っている
「ざおう」に私の山登りは始まった
その頃の一々に星のかけらのような想い出がある
それは非常に明るく喜々として、無限の夢を持っていた
ここ数年間の「ざおう」は変に仰々しかったが、次第に静かにならんとしている
不満はない
ないはずである
あのころころとした喜びを、「ざおう」の山道に忘れて来なければ ……
大丈夫、忘れてない
では、前進!
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graduation certificate |
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貴女はこよなく山を愛し、企画外のはるかな山は特に愛しておりました。
美しき心の輝きは、クリクリした目に表れておりました。
そのためにか、後輩より「おばちゃま」と慕われました。
いつまでもその言葉に甘えることなく、早く「お母さま」と呼ばれる日が来ることを祈っています。 |
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inpressions & advice |
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☆ いつ頃からでしょうか、おばちゃんおばちゃんという呼び名が一般的になってしまいました。
でもクリクリ輝く目は、やはり若さに満ち溢れています。
あと十年くらいしたら本当のおばちゃんになるでしょうが、どんなにスマートになるか楽しみですね。 |
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☆ チョンボ山行と正式のフリー山行、どっちが多かった? |
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☆ 本当に山が自然が好きで、ものすごく瞳のきれいな人。
自分を抑えて何となく若々さに欠けるのが、たまに感じられました。 |
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☆ 僕は入部したばかりの頃、貴女を三年か四年生だと思っていた。
今では、一男三女のおばさんに見える。 |
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☆ ヤブを歩くと貴女の後に道ができるという伝説も、既に過去のものとなりつつあるようです。 |
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☆ 空気のきれいな風景の美しい田園の中に育っただけあって、蔵王のごとくデエンとしている。 |
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☆ 純情であることに疑問を感じ、自ら純情であることを放棄しようと努力なされているように見えます。
しかしやっぱり、その心根の純情さは棄てきれないようですね。 |
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☆ 良しにつけ悪しにつけ、かわいい存在だった。 |
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☆ 真面目にやってんだか、不真面目にやってんだか、時々分からなくなる行動をよくしてくれたもんだ。
少し素直になれば、きっといい相手が見つかるよ。 |
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☆ 君の周りには大きな壁がある。
一年の春合宿で、僕はそれまでに知っていた女性との違いに戸惑った。
君の心は頑なに閉ざされていた。
それでいて、妙に馴れ馴れしい。
二口小屋では景気よく顔面を殴られたものだ。
それはダイオードのように、一方向にしか電流を流さない壁なのか。 |
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☆ 包容力があって、相手を決して惨めにさせない静的な人。
四年の男性どもは、あなたの豊かな母性本能に時々甘やかされていたようです。 |
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☆ 僕の初めてのフリーは栗駒山、キミの初めてのフリーも栗駒山。
だのに、夏合宿は同じパーティーになれなくて残念でした。
そんな心が神様に通じて、四年の夏合宿は同じパーティーでした。
とかく不潔になりやすい男の中で、おぎゃ~と一緒に清潔な本部にしてくれました。
東京に出て、二年もしないうちに婚約すると思うと寂しくなります。 |
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☆ 貴女の行動には驚かされました。
自己の中に、自信と絶望を同居させているのではないですか? |
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☆ 君から殴られた回数は、僕が一番多いだろう。
君のフラストレーションの解消に役立った僕に、君は感謝しなければならない。
一度お揃いの帽子か服を作ってくれるものと期待していたが、それも叶わぬまま「さようなら」だなんて。 |
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☆ 君が男に生まれてこなかったのは、神様のいたずらでしょうか?
君の山にかける情熱と反骨精神をもってすれば、東北大ワンゲルも大きく変わったでしょう。 |
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7 |
Yutaka S 工学部 精密工学科 埼玉 熊谷高 |
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self-introduction |
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風が烈しく
雨が降りしきる
荒れた山に
私は足を踏み入れた
私の心に沸きたつ
何かを求めて(蔵王)
私は夜になるとそっと抜け出して、真っ暗な中にもほのかな明るさを感じさせる雪の世界に居た。
ここに来たときはいつも遠い過去の思い出を辿るかのように、東の明るい窓を眺めているのだ。
急峻な断崖を持つ尾根に挟まれた谷間の向こうで、懐かしい人が生活している里の存在を示している明る
い空を。
私は何のためらいもなく、唯だ黙って降りしきる雪の向こうの明るい空に私自身の思い出を描き続けている。
街の灯を恋しく思ったり、昔行った山の素晴らしさを蘇らせたり、故郷のことを想ったりして ……。
そんな気持ちを起こさせてくれる、この山とこの小屋が一番好きだ。 (二口小屋)
一体誰がこんな道を作ったのだろうと思えるほど長いアプローチを持った山なのであるが、私は妙にこの
長いアプローチが好きなのである。
下界で計画を立てるときには、本当に恨めしく思われるこの山裾を這うようなアプローチも、いざ歩いて
みると結構楽しいものである。
車を下りるとすぐそこから急な山道が続く山に比べ、どのコースを歩いても引けを取らない。
帰りコースの終りにある水源に着いたときには、ほうと一息ついて歩いてきた道を振り返り、良かったと
思えるのである。
私は数あるコースの中でも、一日中沢沿いを歩き、一度も稜線に出ることもなく、仙交小屋に到着する大
倉川が一番好きである。 (船形山)
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graduation certificate |
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貴方は群れからはぐれた動物の本能からか、日曜の度に磐司尾根に出掛け同類を探し求め続けました。
未だ探し当てることもなく、いつまで続くやら。
ローンモンキー杉本豊よ何処へ行く。
山に対する純真なる信念を変えず、四年間ひたすら山の、そして花の良さを求め続けました。 |
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inpressions & advice |
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☆ 凝り性で一本気です。
それに、女性に対してサービス精神旺盛です。
でも女性にサービスさせる身になるのではないでしょうか。
会社員向き、部長級に出世すると思います。 |
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☆ 小松の杉本か、杉本の小松か、と言われるようになったら小松にモンキーセンターでも作れや。
会いに行ってやるぞ。 |
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☆ 何となく真面目な感じを受ける。
ここがこの男の得なところである。
山も好き、歌も好き、本も好き、〇〇も好きな男。 |
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☆ 君の中にあっては、山と文学がダイレクトに結びついており、君の山行には山そのものよりも、山の風、
山の光、山の匂いが感じられます。 |
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☆ 君は常に、自分の道を大切に両手で抱えて歩いているようだ。
君のような無垢な奴は、そうするのが一番良いのかも知れぬ。
よく馬鹿騒ぎした君だったが、つまり寂しかったのだろう。
入学したときの君と卒業するときの君が、これほど変わってしまったのは女のせいだろう。 |
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☆ 一年の頃から四年になっても、相変わらず先輩から伝授された言葉を口走っているが、何しろ時代が変
ったらしいからねぇ ・・・。 |
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☆ 人が騒ぐのは淋しさを忘れるため、君もきっと淋しいのだろう。
だけど淋しさは、一人でじっと噛みしめるもの。 |
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☆ 誠実な人柄で、中学生以下の女の子にもてるとか。
年上の女は、一度失恋してから恐くなったとか。
二口の山をこよなく愛し、麻雀、パチンコも知らない君が、サラリーマンになるというから驚きである。 |
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☆ ヒューマニズムとロマンチズムが、君の行動の源。
ピッケル持って残雪の山を登っている姿も、学生服を着て文学書を読み耽っている姿も、君からは容易
に思い起こすことができる。 |
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☆ 木に登って望遠で覗くのだけは止めましょう。 |
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☆ 皆からサルサルと呼ばれると、喜んで木に登ったものでした。
最近のサルは恋に悩み、恋に破れるという、人間並みのことをするようになったそうです。 |
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☆ 初めはタフだけが売り物だったが、ちょっと色気付くともう大人しくなってしまってだらしないったら
ありゃしない。
女性上位時代の先を行くようなものだ。
虚弱な身体には、「さる知恵」とタフネスしか売り物がないことを自覚せよ。 |
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☆ 二口には猿がいるそうだが、精密にはいないのかね。 |
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8 |
Yukihide W 理学部 生物学科 宮城 仙台二高 |
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self-introduction |
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昭和21年8月10日 香川県 高松市生まれ
□ 特技 金をパッパッと使ってしまうこと
□ 趣味 喫茶店のはしご
□ 好きな女の人のタイプ 美人
□ 今一番気に入っているもの 机の前に貼ってある吉永小百合の写真(川田から貰った)
□ 写真の説明 この写真は僕の子供の写真ではありません
僕の生後100日目の歴史的写真です
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graduation certificate |
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マガジンやサンデーにも載っていないユーモアに溢れた繊細な漫画は、いつも落書帳を飾り、人気を独占
したものです。
また山行の仕方もユニークなものがあり、マイペースを厳守し、ワンゲル史上稀な足跡を残したものです。 |
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special award ※※ ノーベル漫画賞 ※※ |
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前略、中略、後略。 |
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inpressions & advice |
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☆ 度々スタンツの共同責任者になったが、満足になし得たものはなかった。
いつか君のイラストに僕のシナリオで、スタンツ全集でも出そう。 |
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☆ 君を見ていると羨ましくなる。
僕も他人から面白いと言われるが、それは間の抜けた面白さ、侮蔑し得る人間を見出した面白さなのに
対して君のは超越した面白さ、心の余裕から出る面白さだ。
いわゆるユーモアというやつ。
それによって、君は泥にまみれる必要がない。
だから羨ましい。 |
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☆ やはりKKKのマンガは忘れられない。
しかしあんなガラの何処に、四年間の頑張りとマンガのネタが潜んでいるのか不思議でしょうがない。
若干年寄りじみているが、自分なりの山行を続けてきたことには敬意を表する。 |
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☆ 独特のタッチで描くマンガ、理学部生物学科で同じタッチで描くアメーバのスケッチ。
この男が高校時代の応援団長だったという。
いつも皆の中に入って行って、その中で皆の知らぬうちにリーダーシップを発揮する独特な男です。 |
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☆ シュバイツァー博士がアフリカでかぶっていたような白い帽子を被り、採集箱を肩に引っ掛けて山深く
探索する姿を想像すると、高貴な植物学者に巡り逢った思いがします。 |
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☆ KKKとは略字でKakiKakiKakiが本名、即ち触れ合う音。
肥えた嫁さんでももらって、たっぷり養分を吸い取った方がいいぞ。 |
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☆ 落書帳に漫画を描くことにおいては、ワンゲル史上第一人者。
エログロの氾濫した漫画界で、君の作品は人情味に溢れ、現代人の疎外感をそっと治してくれる。
花を愛し、またワンゲル一の「ハト派」、これで女性にもてない訳がない。 |
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☆ 川内時代部室に行くと、よくたむろしてたのが君だ。
他の誰も持ち合わせていない余裕のようなものを持っていた。
緑一色のスタイルで山に行くのは、君のユーモアをちょっぴり覗かせていた。 |
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☆ 霧に抱かれて静かに眠る、星も見えない湖に一人、ロマンチストでした。
そして俱楽部内では角の取れた一番の大人でした。
そして人格者です。
俗世間の煩わしいことから離れた仕事が一番向いています。
例えば、訳の分からないコケの研究とか。 |
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☆ 温和な性格と上品なユーモアを持った紳士。
また、山を愛し花を愛したワンゲル的なワンダラーでもありました。
でも僕らの学年の下手な落ちたスタンツの制作者も、君でありました。 |
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☆ 細い身体でとうとう四年間もったな。
四年間でたった一度だけ怒ったのを自分の目で見たが、こっちまで恐くなったぞ。 |
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☆ 山に登るというより山に行くという言葉がピッタリする人。
小さなゴンスケを尻に、花を求める姿は何処に行っても見られます。 |
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☆ 連盟委員として、その名は広く全国女子大ワンゲル人に知られている。
KKKなるペンネームで記したマンガは君の人柄を表して、ソフトタッチなムードは部内で公に認めると
ころです。 |
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9 |
Mahito H 工学部 原子核工学科 福井 藤島高 |
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self-introduction |
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言葉のない世界
僕のユートピア
そこには心と心のつながりがある
身体と身体のぶつかり合いがある
求める心と求める心が
そのまま結ばれる
言葉を探さなくてもよい
ピッタリした言葉が見つからず
心と心の間に何か大きな壁があるような
そんな淋しさがない
心と心はひとつに解け合う
解け合ったあとには
ひとつの安らぎがある
あゝどおして
どおしてこの世には
言葉があるのだろう
言葉は沈黙から
友を奪っていく
沈黙は言葉に比べて
あまりにも目立たない
人は言葉に集まる
虫が光に集まるように
虫はそのまま死んでしまう
言葉という
まぼろしのつながりの中で
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graduation certificate |
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ワンテンポずらすその話しぶりに、まひとちゃんのいる所いつも笑いが漂い我がクラブの太陽でした。
スタンツ、コンパでは皆を必ず満足させましたが、ときどきロマンチシズムをちらつかせるところもあり、
どんな母ちゃんを摑まえるのやら、判断が難しいところです。 |
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special award ※※ レコード大賞 変曲部門 ※※ |
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あなたは度々主将代理の大役を、世にも稀な明晰なる頭脳を持って務められたことに対し感謝の念に堪え
ません。
特に昨年の卒業式において、数多くの名歌のイメージがあなたの変曲のためぶち壊されたことは忘れません。
ここにその業績を讃え、これを表します。 |
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inpressions & advice |
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☆ 情け深いのは育ちのせいでしょうか。
いわば恐怖的に近づくのが苦手な相手でしたが、尾瀬のフリー以来その抵抗が解け、今となっては心から
お慕い申し上げている女性の一人でございます。 |
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☆ 酒を飲むのにどうして漬物食わないんだ?
逆だと思うんだけどな。 |
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☆ 主将代理ご苦労。
ひょんなところで活躍してくれたが、今もって君という男が判らない。
ただ「ホ~ジョ~マ~ヒ~ト~」だけは知っている。 |
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☆ 人を笑わすコツを覚えているようですが、何か一押しが足りません。
話し方の遅いのが、独特の雰囲気を醸し出します。 |
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☆ お寺に生まれた君なのですが、四年間一度もまともなお経を聞いたことがありません。
ワンテンポずらしても、まだお経のテンポには合わないのでしょうか。 |
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☆ 君がマンションに住んでいる頃、水上と三人でよく戯んだっけ。
報われない愛を、いつまでも抱き続ける君は幸せかもしれない。
君と一緒に山に行ったことはずいぶんあったな。
その度に純粋で朗らかな君が羨ましかった。
スロ~モ~な話し方うつっちゃったぞ。 |
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☆ どこまで真面目でどこまで不真面目なのか、とうとう分からなかった。
他人に惑わされず、自分の考えどおりに生きてゆくのは素晴らしいことだと思う。 |
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☆ 金の御殿か棺桶か、月が吠えたかどぶねずみ。
お経というのは意味が分からいものです。
しかし君は座っているだけで、ありがたい仏法の教えを発散させているような雰囲気を持っている有徳者。
TVタレントになればきっと名声を得て、政界に打って出ることも可能と思います。 |
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☆ ヌ~ボ~とした表情で、どことなくユーモアのある奴。
「ひとたびダンパーとなれば、背広など着てダンディーに」というように場所をわきまえている面もある 。 |
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☆ 北条殺すに刃物は要らぬ、漬物三日もやればよい。 |
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☆ 一歩前進二歩後退。
それで進んでいるのかと思うけれど、実に他人の心配をよそに確実に進んでいる。
東洋思想で言行一致しているのか、我々西洋文化に毒された人間にとって理解し難い。
夏合宿を初めとして、本当にいろいろと世話になった。 |
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☆ あゝ君の声、君の顔、君の話題、いつも僕らを悩ませてくれた。
生活を共にしていた時期は短かったが、ハプニングの連続だった。
思いがけず純な恋心を聞かされ、思いのとおり不潔さに喧嘩をした時期だった。
ただ御仏の如く広い心を持っていることが、いつも不思議に思われる。
君は騒ぎの種だった。 |
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☆ 大きな期待を持って、君と一緒に住んだ青葉山マンションの生活。
川内壮での一年間の付き合い。
君の不潔さにはずいぶん泣かされた。 |
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☆ 合理的なのは良いが、それに自分が押しつぶされないように。 |
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10 |
Ryoko O 教育学部 宮城 宮城一女高 |
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self-introduction |
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不愛想で 素っ気なく
無口で 固く 社交性なく
女らしい心づかいも愛嬌もなく
妥協が嫌いで 単純で
矛盾だらけの世の中に
笑って耐えるほどの生命力を持たない
心細い私
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graduation certificate |
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貴女はボーイッシュなかわい子ちゃんで、また無知とカマトトとサドが極端に走って共存する変な女の子で
貴女と行動を共にしたワンゲル男性を数多く悩ましてきました。
完全就職も間近いという噂もチラホラ。
幸せを祈ります。 |
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inpressions & advice |
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☆ 飾ることを知らないあなたは、素直という素晴らしさをボクに教えてくれた。
四年のクリスマス山行のとき、遅れて行った二口小屋で雪をぶっつけたのは君が最初だった。
笑うと可愛い人だった。
強いところもちょっぴり覗いていた。 |
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☆ 通称「オギャ」
しかしその名にも似合わず、配下の女子部員をしごく姿は …。 |
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☆ ワンゲルの男性諸君から、サディストのオギャーという名誉ある異名を頂戴しました。
しかし他人に厳しいのは、やはり自己に厳しいからでしょう。
これからもこの厳しさをもって、純粋な生き方をしてください。 |
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☆ 「男は皆んな狼だよ、僕を除いて」と言いたいところだが、僕も含めてだ。
おおよそ男は … とか、人間は … とか何かを定義するときには、真っ先に自分自身を考えてするものだから。 |
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☆ もっと本を読んで語彙を増やせよ。 |
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☆ クラブでは良き上級生であったが、あと数年いや二、三年したら良き妻になることでしょう。
君のその笑顔を絶やさないでいて欲しい。 |
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☆ 荻原さんと言っても全然ピンと来ない。
それほどオギャーの愛称がピッタリした人。
意外と恐い人でした。 |
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☆ 個装しか入っていないザックでも、後ろから見ると頭と足しか見えないチビッ子。
何処にでもゴンスケを持って歩くクセがあったな。 |
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☆ 僕と中学三年の同級生。
家がすぐ近く。
浪人しないで良かった。 |
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☆ 女房にするならこんな女性をと思われます。
外見はひ弱に見える人ですが、山でのシゴキ振りをみるとそれも吹き飛んでしま程芯が強く、加えて日常
見過ごされがちなことを鋭い美的感覚で捉えるところなど、男性にとって頼りになる人です。 |
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☆ 最初は萩原さんと区別がつきませんでした。
岩手山に行ったとき、その意志の強いのには感心しました。
最初で最後、合宿で同じパーティーに入ったのは最終合宿でした。
忘れ得ぬ人の一人でしょう。 |
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☆ 一見すると温和しそうに、可愛らしい笑い方をする。
しかし、本当は大変気が強く、烈しい性格の人だと思います。
好かれる方法はひとつ … ええと分からないから止めます。 |
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☆ 最近、一段と女っぽくなり下級生の憧れの的とか。
静かに山を楽しむ女性とお見受けした。
完全就職の噂も確定的。 |
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☆ 無粋な男共の中にあって、いつも皆の面倒を色々みてくれました。
君と僕は不名誉な尊称を受けたが、僕らの本意が分からない奴らにいつか仕返しをしよう。
十年後、皆揃って山行し、大いにしごいてやろう。
それまで、ぜい肉を付けないように。 |
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11 |
Yoshihiko M 工学部 金属工学科 神奈川 横須賀高 |
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self-introduction |
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俺はどうしてワンゲルに入ったのかな。
ワンゲル四年間で残ったものは、数多くの穴のあいた靴下とズタズタに裂けたユニホーム。
それに、近くに来るなと言っても集まってくる悪友多数。
俺の華やかなる青春の思い出とはこんなものであろうが、俺は満足だ。
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graduation certificate |
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貴方は二年次には鬼トレーナーとして君臨し、三年次には白峰山脈縦走の輝かしき足跡を残しました。
それも幼児並みの集中力と単純さのためだとか。
卒業後は、何処の僻地に行くのやら。
地の底で日々を送るのでしょうか。
身体だけは大事にしてください。 |
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inpressions & advice |
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☆ よくも君なんかと五十日も山に行けたもんだ。
我ながら感心するよ。 |
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☆ かけ率。
前田が一番早く結婚する …… 10
前田が一番早く結婚しない …… 1 |
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☆ ワンゲル一の山に対する厳しいものを持ち、部内の「タカ派」の代表として君の行動発言は下級生ばかり
でなく、我々にも耳痛いものがあった。
でも三年後半あたりから、女性に対して特に甘くなったという噂が川内辺りに広く流れた。
君もやっぱり男の子。 |
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☆ 君と付き合うことは余りなかったけど、悪い奴じゃなかったな。
君はトレーナーだからトレーニングに夢中だったが、俺はトレーナーじゃないので逃げるのに夢中だった。
何に対しても決断できる勇気を持っていた奴だ。 |
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☆ 真っ赤に燃えた太陽だから真夏の海は恋の季節なの …、夏と海が一番ピッタリくる。
一番活動的で若々しさがありました、優等生です。
将来もきっと杖を突いて腰が曲がっても山に登り「あゝ自然はいい」などと言っていると思います。 |
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☆ 上を向いて、下を向いて、そしたら腕を組んで、ハイ頭を横に倒してください。 |
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☆ 「誠実で全てにおいて女性に好かれる素敵な男」とここまではオレと同じだが、この他に頭が切れるが付
け加わる。
台湾行きが後にも先にもただ一度の同行のようだ。 |
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☆ 生活の全てが合理的に仕組まれている君、現代的センスの持ち主です。
かつ自分がこうと考えたことは他人など気にせず貫く、そのバイタリティーは驚畏でした。 |
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☆ 信じられないことだが、君とは一度も山行を共にしなかった。
そのことが悔やまれる。
厳しい君の理論も今後は柔らかい肉付けがなされ、頭髪もバックして人格者となってゆく姿が想像される。 |
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☆ 俺と同じく、いつまでも大人げなくすぐ頭に来ていた。
童話興行に行ったらもう少し大人になれよ。
だけど腹を立てるにしても、中途半端なのは余り好きじゃないな。 |
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☆ 僕はトレーニングが嫌いだった。
君がいなかったら、僕はトレーニングをやらなかったかも知れない。
いつも四時頃になると君が恐くなった。
そして自分自身の中の何かに怯えて、処女のように服を脱いでいる自分を見出すのだった。 |
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☆ 勉強の方でも優等生、ワンゲルでも優等生、大したものです。
二年の頃はトレーニングをさぼると、彼の怒った恐い顔が浮かんできたものでした。
また四年になってからどういう風の吹き回しか、旧練でパーティーを組んで、二年生をシゴキにシゴイた
ものでしたね。 |
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☆ 降り注ぐ太陽の下で伸びゆく大樹のように、いつも活き活きとしており、傍によると樹木の香りが感じら
れるような爽やかさを持っています。 |
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☆ 花 … 君を包む華やかな世界
愛 … 君のために残された言葉
海 … 君のふるさと
岳 … 君の仕事場 |
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12 |
Kenichi T 工学部 金属工学科 茨城 水戸一高 |
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self-introduction |
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山に登り始めて早七年になる。
普段の行いのせいか、ワンゲルの四年間は運良く晴れ男で通過したが、誰だったか経験豊かな岳人が経験を積
めば積むほど晴れと雨が五分五分になってくると言っていたから、今後もまだまだ未熟なものと心して山行を
続けつもりでいる。
四年間積極的にクラブをやったつもりだが、「山」において違和感をなくすことができなかった。
しかしこの方面では、頑固に行くつもりでいる。
この写真は四年の晩秋、新雪の蔵王を縦走した時のものだが、深く親しんだ山として蔵王は忘れられない山で
ある。
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graduation certificate |
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山キチといえば貴方のこと。
いい歳をして黒い顔にニキビを作り、笑えば声に驚きハタと目のなくなったことにビックリするのでした。
夏合宿では集中地で、真夏の恋に情熱を注ぎました。
しかし山一筋の四年間は充実し、後輩には良い励みとなりました。 |
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inpressions & advice |
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☆ 昔は世話になったな。
だがいつの間にか歩んでいる道が違ったらしい。
君は君の道を、俺は俺の道を、あるいは同じ山頂に着くこともあるかも知れんな。 |
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☆ 君の妹を見たことがないのが残念だ。 |
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☆ 女性には縁がない硬いイメージも卒業間際に少し崩れ、人間鳥山君がそこにいた。
山行に関しては全員の尻をひっぱたく男だが、こと妹の話になるとまるでだらしなくなってしまう。
青年鳥山には、いつまでもタフでいてもらいたい。 |
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☆ 黙々としてよく山に登る。
山の生活が身についている山男。
山に強く女性に … |
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☆ 日立から仙台の学校に来たのか、仙台の近くの山に来たのか知らないが、よく山に行ったと思う。
まあこれからも静かに歩んでくれ。 |
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☆ 世の中は余り理詰めで考えない方が面白いのじゃないか。
それからたまには自分を泥にまみれさせれば、もっと付き合いやすくなるのに。 |
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☆ 黒い顔していつもニコニコしてるけど、何か心に訴えるものがないな。
旧練、春合宿、夏合宿と長い間付き合ったけど、その割に君のことはさっぱり分からない。
君はどうやってプロポーズするのか、考えてみただけでもゾクゾクする。 |
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☆ 22歳にもなりいくらヒゲヅラをぶら下げて行っても、君の前に出ると何となく子供扱いされたような気が
してくる。
ちっこい目のこの男の何処にそんな風格があるのか? |
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☆ 話半分てのは聞いたことがあるが、話十分の一ってのは珍しいよ。 |
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☆ この人の手にかかれば、大東も日本一の山になりかねない程オーバーな話し方をします。
話は程々に願います。 |
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☆ 山男と言われたらクラブでは君をおいて居ない。
しかし、心の中は優しさに溢れています。
ひとつの目的をずっと持ち続けることは立派です。 |
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☆ ワンゲルには珍しい本格的な山気違い。
こんな奴と一緒によく山に行った僕もまた、相当な山馬鹿かもしれませんね。
残雪の朝日、飯豊、真夏の北アルプス … その他数え上げればきりがありませんね。
でも、こんなに山に一緒に行った割には、話すことはいつも山とワンゲルのことばかりでしたね。
それでいていくら話しても話が尽きなかったのは、大したものです。
しかし今になってみれば、山馬鹿の君ではなく人間としての君ともっと付き合いたかったですね。 |
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☆ 一年の12月になって知り、二年の初めは恐れ多く。
三年の初めには親しみを込め、四年の夏には心優しく、最後の冬はけしからん。 |
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13 |
Yoshitomo I 工学部 金属工学科 宮城 気仙沼高 |
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self-introduction |
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宮城県 仙台の産。
狭い大学に住み飽きて、今春から神戸に住むことになりました。
会社にも住み飽きたら、その時は狭い日本を去って … ということになるかも知れません。
「青山」は何処にもあると言われていますが、私という人間にはどうも青山という極めて悠長なものには引力
が働かないと見えて、あっちへフラフラこっちへフラフラの生活が当分続きそうです。
いつかは青山を見い出す心境になるとは思いますが、その時までは精一杯暴れまわろうと思います。
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graduation certificate |
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貴方の山での笑い声は、しばしば仙台において電波障害をきたしました。
また気象の権威の名を欲しいままにし、末は気象庁長官かと思われる程でしたが、金属に落ちぶれ日本に多大
なる損失をきたしました。 |
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special award ※※ 努力賞 ※※ |
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あなたは何物にも負けぬ精神力をもって四年間のクラブ活動をやり抜きました。
よってその努力に敬意を表し、ここに賞状を授与します。 |
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inpressions & advice |
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☆ 一見すると部内の常識人。
でも君のいるところ三年間の夏合宿、一番騒々しいパーティー。
偶然とは思えない。 |
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☆ 一年の頃は君が嫌いだった。
それは全く君には責任のないことだが、君の足が悪かったからである。
君を見ていると僕のサディスティックな、あるいは哀れみに似たような何かモヤモヤとしたものがくすぐ
られるからだった。
だが今は違う。
今は本当に素直に君の心意気を尊敬できるし、君と大声で笑い合うこともできる。 |
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☆ 煙草をくわえ雲の流れを読む姿は良いのですが、口数の多さには閉口します。 |
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☆ あの負けじ魂、ファイトにはいつも感心していた。
声がでかいのにも感心していた。 |
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☆ 豪傑笑いの英雄よ。
ひたむきに進む君の姿、男一匹何処へ行く。
その努力を惜しみなく禁煙に向けたら君は長生きでき、背負って立つ金属界は発展するだろうに。
どうかそれ以上に痩せないように。 |
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☆ 俺はすぐ隣にいるんだから、もっと小さな声でしゃべってくれよ。 |
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☆ 一緒に喫茶店に行ったとき、思わず小さくなってしまったぞ。
恋人とでも行くときは、恥ずかしがらせないようにボリュームをもう少し落とせよ。 |
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☆ 口の回転数はワンゲル一。
神鋼に行っても口数は減るまい。
その辺が君の良いところ。
九州貧乏旅は面白かったぞ。 |
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☆ 随分と縁の深かった男である。
第一印象はくどいような気もしたが、どうして秋合宿、二、三年の夏合宿、最終合宿を終えた今、その頑張
り、自信には感心し、何とも言えない親しみが湧いてくる。 |
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☆ ともすれば深刻ぶって複雑そうで陰のある人間が、魅力的と称される変な世の中。
そんな中で、開けっ広げな君の性格には希少価値があります。 |
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☆ ワンゲルきっての頑張り屋。
しかし、それにしてもあの独特の笑い声を交えた早口の話ぶりは大分山の静けさを汚してきたものです。 |
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☆ よくしゃべる、そして声が大きい、大きいことは良いことだ。
トランシーバーなど要らない、君に怒鳴ってもらおう。
明るい健康的な人です。 |
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☆ 南光台の石井は実にうるさい。
旭ヶ丘にいても聞こえるなんて、それほどでもないけどさ。
どんな苦労を重ねてきたのか考えたこともないが、既に子供が二人くらいいるような顔をしている。
四年間一緒にやってみて、努力賞を貰うに充分だと思う。 |
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14 |
Kozo O 工学部 金属工学科 秋田 本庄高 |
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self-introduction |
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この四年間、本当に思うままのことを行い、好きなことをして、悔いのない最後の学生生活を送れたと思う。
暗中模索して何とか、これからの自分の生きる方向を見い出した気がするが、このための二つの支えの一つ
がワンゲルでの四年間の活動だった。
未知のものに対する好奇心をこの身で受け止め、自然の美しさ、それに厳しさを五感で感じ、仲間の温さ、
親しさに身をもって接し得たことは、本当にあらゆる意味で一生の糧となるだろう。
最後に我々はこの二十数年間、ある意味で温室での生活を送り続けてきたし、これからも種類は違っても又
別の温室での生活が待ち受けている。
しかし、本当に若々しさの発揮できる今のうちにこの温室を抜け出て、栽培されたような人間ではなく、自
然の中に育つ力強く活き活きとした人間として生きてゆきたいものである。
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graduation certificate |
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貴方は大学祭に雀にそしてクラブにと、青春の情熱をたぎらせました。
また髭面を誇り、ゲロ洗いに、おろし金にと数多くの効用を見い出しました。 |
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inpressions & advice |
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☆ 君とは二年の夏合宿、秋合宿で一緒だった。
あの間に、お互いに若いが故の未熟さを補い合って頑張ったっけな。
でもそれ以降、雀パイを積み合うことしかしなくなったのは残念だな。 |
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☆ 「あごひげ」と独特のニッカには恐れ入ります。
唯一人、まともなスタンツのできそうな人。
対政治の態度は非常に真剣でした。 |
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☆ 小笠原なんて威厳のありそうな名前だが、どちらと言うと田舎独特の威厳だ。
僕の占いによると、君はヒゲとユーモアで世に出るようだ。
そのつもりでやってくれ。
勝手なことを言っていたが、実に幅広い活動家であった。
菊谷さんたちと飯豊に行ったときは、皆バテ通しだった。
懐かしいな。 |
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☆ 我々二十名の中で最も情緒が安定しており、また最も社会的思考力を身につけた人である。
こういう人が存在する限り、人類の歴史は決して後退することがないでしょう。 |
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☆ 胸毛のお兄さん。
僕はいつも同郷の者として、卓越した理論に尊敬し、卓越したユーモアに赤面してきた。
君とは一度も山行を共にしなかったが、世に有名な小笠原メソッドを体験したかった。 |
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☆ 現代の最新鋭的頭脳の持ち主で、タリラリランと発しながら、1cm足らずのピースをうまそうに吸う天才。
柏崎で一旗揚げて来いよな。 |
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☆ 自転車操業の連続の毎日で、四年間を送った苦労が君を大人に見せている。
ワンゲル社会派として、下級生への影響大でした。 |
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☆ 夜学の行き帰りの休憩所。
よく砂糖なしの紅茶を出した。
熊の毛皮でも着て、囲炉裏の周りでチューでも飲んでるのがピッタリだ。
世話になったな。 |
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☆ 小笠原と言えば議長、大人のムード、人懐っこいヒゲヅラ、雀パイ、しけもく、ゲルピン、地響き。
心ある女性なら、君みたいな奴を亭主にするだろう。 |
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☆ もう囲碁で負けてやらないぞ。
ちょっと負けてやると、すぐに態度がでっかくなるからな。 |
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☆ 漫画さへ暗記すれば随分と役に立つんだろうな。
ところで、あの続きはどうなった? |
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☆ 雪深い秋田県生まれの君。
その濃い毛並みは防寒用なのでしょうか。
トラヒゲというニックネームはここに由来すると思われますが、それに加えてトラヒゲの持っている一見
粗野と見えるその内にある人情味の方が、私にはピッタリくるのですが。 |
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☆ 「リーダー、風が強くて一歩進むと二歩戻されます」
「そうか」と言って考え込む。
「良い方法がある! 全員うしろ向きになって進め」
何歳になっても、子供心とユーモアのセンスを持っているのは良いものです。
管理者向き。
きっとクラブ内での、将来の出世頭になっていることでしょう。 |
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15 |
Tadashi K 工学部 土木工学科 秋田 横手高 |
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self-introduction |
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ワンゲル四年間に、私はあらぬ噂と誤解の中で過ごしてきた。
いつも私は涙をのんでそれに耐え、友のため、下級生のためと思ってきた。
これは少々オーバーだが、最後に自分の弁明を果たしたいと思う。
四年間の山行は決して褒められたものでもなく、下級生に推め得るものではない。
それは、フィーリングとしての山行が多かったからである。
何となく、その時その時の気分を治すための山行を行い、体系付けて何かを求めていたのではなかった。
それは、私という人間をそのまま表していると思う。
フィーリングを大事にする男、それが私の全てである。
だから、相容れないフィーリングを持つ山、あるいは人と受き合うことを極力嫌った。
フィーリングはすなわち「らしく」である。
合宿を、目的にあった合宿らしくやり遂げることしか望みはなかった。
やがて「らしく」から脱却しようとした。
その時期はちょうどJAZZを識り始めた頃である。
JAZZの持つフィーリングは、アドリブがその生命である。
しかし未だ、アドリブだけのアドリブしか知らなかった。
だから、身近な目的を持たない山行がアドリブと思っていた。
しかし、本来のアドリブを行い得るためには、全体に通じていなければならない。
すなわち、山でアドリブを行うためには、誰をも納得させ得る自分独特の山行のあり方、山行感を持ってお
らなければならないと思うようになった。
優れた学者のみに概論を説明し、枝部に笑いを求め得ると同じことである。
そして、現在は未だ心の山を持ち得ない状態であると考えている。
以後多くの体験が、自ずともたらしてくれると期待している。
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graduation certificate |
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あなたはシゴキを唯一の楽しみとし、その韋駄天ぶりは同行者の恐怖の的でした。
合宿前にはヨダレをたらして喜び、男性のサドとしての地位を確立しました。
その罪悪感もあってか、スタンツではユニークな実演で皆を笑わせ、下級生の見送りには必ず来てくれたも
のでした。 |
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special award ※※ アカデミー賞 脚本部門 主演女優賞 ※※ |
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あなたはスタンツにおいて、いつも新しい脚本を発表し、また自ら実演にも参加して、その才能を如何なく
発揮しました。
よってここに、アカデミー賞を授与します。 |
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inpressions & advice |
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☆ 我々から見ると実に大人の世界にいる人らしく、部員の一人として君の話の内容、行動を理解できる人は
いなかった。
スキーとダンスはピカいち。
また下級生の間では「サドの京野」として恐れられている。 |
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☆ かつては僕と君とはワンゲルに、夏合宿に、果てしない夢と希望を抱き、お互いに若さと情熱をワンゲル
活動にぶっつけたね。
でも、現実はそんなに甘いものではなかったね。
夢破れた僕らは最近会うごとに、また飲むごとにワンゲルの愚痴、下級生のぐちを言い合うようになって
しまったね。
いつか会うときがあったら、昔の良きワンゲル時代を思い出しながら一杯やろうね。 |
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☆ 君の話すことはサッパリ分かんないよ。
俺にも分かるような話をしてくれよ! |
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☆ 熱力学の法則は尊重しよう。
年増殺し万歳。 |
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☆ 世の中にこれほどエッチな男が居たのかと感心する程の男。
ダムの現場で働く姿が見たいものだ。 |
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☆ 君という人間をよく知らないうちに、気が付いてみたら君と同じ家に住んでいた。
そしてほぼ一年。
君は僕より大きい世界に住んでいるらしい。
それは芸術の世界。
部屋の壁に掛けてあった不思議な絵。
ジャズ。
それらは僕には理解のできないものだ。 |
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☆ 真面目な人間です。
アカデミー賞での選考の対象になった君のコンパ、ファイアーでの言行は、その真面目さ故に責任をヒシ
ヒシと感じた結果と思われます。
もっとも近頃は、身に付いてきた感がありますが。 |
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☆ 京野と言えばすぐ、犬の首輪のようにしたマフラーを連想する。
同郷のせいか話しやすい気がする男である。
せめて俺が卒業するまでに「あの娘とどうだ」とかいうウワサを聞きたかった。 |
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☆ 山奥から出てきた割には、口も軽くて手も早い奴。
暗くなるとすぐ怪しげなことをやっていたな。
あまり泣かせるなよ。 |
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☆ 思索の人物です。
思考を通じて人間疎外からの離脱として、最近はとみに人間的なるものを求めているようです。
医者かお茶の先生が向いていると思います。
次の言葉を贈りたい。
「森は人類に先行する。砂漠が人間を追う」 |
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☆ 君の信じる者は何だろう?
見当がつかないので、俺は君を無条件に信じるのが怖い。
初めてアドに連れて行ってくれたのが君だった。
山にいるときの君と日常生活での君が、同じ人間だとは思えない時もある。
十年付き合ったとしても、君の信じる価値を俺は理解できないだろう。
君という人間が生を受けたこと自体ハプニングなのか? |
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☆ 拓哉さんの孤独は人を恋しむ孤独だが、京野さんの孤独には人を寄せ付けない冷ややかさがある。
そんな貴方が時に、心酔わせるワインの味を見せてくれることがあった。 |
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☆ 広瀬川を渡ったところに、石坂屋というしもた屋風の駄菓子屋がある。
代々手作りの駄菓子を売って、細々と暮らしていた。
京都の彼女に贈るという菓子を食いながら、のろけ話を聞かせるフェミニストでした。 |
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☆ 知れば知るほど不可解な人。
我々の前に本当の姿を現したことはあるのですか?
四年の時の連盟マラソン立派でした。 |
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16 |
Yoshiro S 工学部 金属工学科 富山 高岡高 |
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self-introduction |
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父の背中に負われて身延山に拝頂したヨチヨチ歩きの時代。
おにぎりを抱えて、日曜日になると近くの山へ植物採集に出掛けて行った小学生の頃。
昔から富山県人は一度は登ると言う立山へ、学校登山で出掛けた中学生の頃。
高校時代になっては、一人で北アルプスにフラフラ出掛けて行った時代。
僕の山旅は幼い頃より変化しつつも健やかに育っていきました。
何かを求めるためにというより、僕の心の中に常に白雪抱く「立山」があったがためでした。
僕のふるさとは、反甫の畦道から見つけた夕日に映える立山をめぐる想い出であります。
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graduation certificate |
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あなたはすべて大型で歯並びも大型、食べる量も大型でした。
しかしながら、繊細で、いつもジュンちゃんジュンちゃんと胸中に異性に対するほのかな情を抱いておりま
した。
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inpressions & advice |
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☆ 夏合宿では俺の分まで担いでくれて、本当に世話になった。
うちのパーティーだけでも、もう一回やり直したい気もするけど ……。 |
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☆ 一年の定着合宿で煙草と囲碁の奇抜な反対論を唱えた勇敢な青年。
純情素朴なる印象に惹かれて、ミーティングの時には貴方の隣に座りたいと心密かに願ったものです。 |
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☆ 山に行っては守護君にしゅごかれました。
町にいては「じゅんちゃん」のことを聞かされました。
女性の母性本能をくすぐる君のムードを体得しようと努めたが、マスターできずに終わった。
やがて、女性に接しても赤くならず、ずうずうしくなったら君の魅力は半減されるであろう。 |
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☆ どんな粗末なものでも量さえ食わせておけば、どんなに重い荷物でも平気で担ぐ頼もしい男。
でも、あんなにでかい割に、意外とデリケートで純情な男でした。 |
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☆ 知らぬ人が見ても知ってる人が見ても、外見はウドの大木みたいです。
だが、中身は身体に似合わず繊細です。
さつきの娘はどうなりましたか? |
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☆ 時として身体に似合わぬハニカミをみせるが、やることはやはり君らしい。
「守護のエッセン」として、ワンゲル史上に残るであろう。 |
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☆ 他人より進んだことをしているのか、または他人より遅れたことをしているのか判らないけど、いつも
他人の逆を行く男。
大物か小物か、俺は知らない。 |
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☆ 二年の新歓で君が下級生にさん付で呼ばれたときには、笑ってごめん。
だけどあの頃は君も子供だったな、今も子供だけど。
どっちかというと、君は育ちが良すぎるんではないか?
それにあの反骨精神、いつまでも忘れないように ……。 |
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☆ 山で道を失ったらルーハンすればいいし、ヤブを漕いでも何とかなる。
ただ一気に沢に逃げると危険です。 |
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☆ 君は割と優しいんだなと思ったのが二年のとき。
コンパの帰り途、「さつき」に連れて行ってくれる時が一番得意そうだった。
淋しそうな顔をしていることが多かったが、俺の思い過ごしかな。 |
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☆ 真面目で純真です。
旨いものと不味いものがあるとき、きっと不味いものから先に食べて、旨いものを後にするでしょう。
しかし、とっておいたご馳走を横取りされることがあるかも知れませんからご用心を。
クラブ一番の愛妻家(恐妻家)になると思います。 |
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☆ 何で背負子なんか買ったんだい?
君の背中が背負子じゃないか? |
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☆ 連盟ではずいぶん世話になった。
また一緒に飲みに行こう。 |
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☆ いかつい顔つきと繊細な神経の持ち主。
もしも君が失業して、そしてもしも日本に女性の総理大臣が誕生したならば、次の就職先としてはこの
首相のボディーガードとして最も相応しいと思いますが ……。 |
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☆ 君と一緒にいると実に落ち着く。
別にオレが他人との比較から安心感を得るからではなく、君の人間性の故である。
そばで見ているとはがゆい気持ちがしばしば起こったが、実に Going my way を地でゆく男である。 |
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17 |
Toshihiko M 経済学部 静岡 静岡高 |
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self-introduction |
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1. 僕の大学四年間 = ワンゲル + 麻雀 + 酒 + α(α=経済学)
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2. 誘惑に弱い男、遊び好きな男
東から、麻雀の誘いがあれば講義をさぼり。
西から、酒の誘いがあれば金がなくても付き合い。
南から、ビリヤードの誘いがあればいそいそと出て行く。
北から、…… もう止めてくれ。
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3. 温和で人の好い男
しかし一皮剥ぐと、厳しさのない自分に甘い男。
もう一皮剥ぐと、自分に甘いから他人にも甘い男。
さらに一皮剥ぐと、結局弱い男、もっと強くなれ。
最後に一皮剥ぐと、強くなろうと努力しないで、まあ何とかなるさといつも考える楽天的な男。
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4. いつも静かな笑みを浮かべた男
〈その本質を暴くと〉他人との厳しくあるべき対決を笑顔でごまかし、また自分の心のカラッポなこ
とをこの笑顔で覆い隠す。
僕はこの笑顔でもって自分を打ちのめし、泥まみれにすべき時をひたすら避けてきた。
畜生! 笑顔なんかくそ食らえ。
でも僕は、笑顔という仮面しか持つことができない人間だ。 |
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5. 経済学は自己の生き方を決定するものであると考えながら、一度もそれを実践しようとしない男
経済学は自己と自己の価値観の変革を求め、社会への対応の仕方を考えさせる学問であろう。
そんな経済学を少しばかりかじった僕は、他人が社会通念に動かされているのをあざ笑いながら、自
分がその社会通念の虜になっているのを知らない最大の俗物だ。
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graduation certificate |
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貴方は大学での四年間を山にまた雀荘通いにのみ費やし、先輩から受け継いだ暇な経済の名を益々広め実
行しました。
また、ゴンスケを付けた後姿の不気味さは、白昼から幽霊が現れたのではないかと目を疑ったものでした。
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special award ※※ 健康優良児 ※※ |
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カロリー、栄養共に体内にぎっしり詰まっているが、若干詰まりすぎて凝縮した感もある。
酒で身を崩すことのないよう、この健康を末永く保ち、将来役立ててください。 |
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inpressions & advice |
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☆ 今日も学校授業なし、男水上何処へ行く。
今日は麻雀明日玉突きか、ぐっと積もれば四暗刻、えいと振れば大三元。
勝負に勝って点数に負ける。
くよくよなんてするものか。
峰に登って下界を見れば背の低さも気にならず、俺には俺の夢がある。
されど短き四年間。 |
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☆ 「水上坊や」と呼んでいる人もいるけれど、私は貴方のことを「スマイリー水上」と呼んでいる。
貴方の怒った顔も、不機嫌な顔も見たことがない。 |
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☆ オギャーと背の高さを比べるのを最大の楽しみにしていたが、卒業したら誰と比べるんだ。
一人で山に行くと、そんなことは気にならんだろう。 |
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☆ 「北条より俺の方が大きいぞ」とは君の口癖。
いつも小さいのを苦にしているから、つい言葉になる。
いずれ大きくなる時が来るかもよ。 |
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☆ 僕もずいぶん暇だけど僕よりはるかに暇なのだから、もう想像を絶する。
背の低い美人はたくさんいるから、安心して社会に出てください。 |
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☆ 何かと縁のある人間である。
二年の夏などオレがグレてたのに、本当によく小まめにやってくれて感謝してます。
親しみのおける頼りがいのある人間だが、ちょっとヌケてるのが玉にキズ。 |
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☆ 最近はバーに行っても「坊や」って呼ばれないし、自動車の乗ってもクラッチに足が届くようになって
大いに気を良くしているとか。
これも如何に暇をつぶすかに毎日苦労したためか。
でも雪女に馬鹿にされないようにしてね。 |
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☆ 数々の合宿でベターハーフを務めてくれたくれた君の力に、大きく依存していた。
飽きもせず飲んで語り明かした夜も懐かしい。
やがて君が小太りになって、山に行けなくなったら哀しい。
せいぜい美容体操をして、太り過ぎないようにしてくれ給え。 |
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☆ 唯一人の文系なのに朱に染まってか、単純な考えしかできないようになってしまいました。
暇な経済が泣きますよ。 |
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☆ 女性を除けばこの学年唯一の文科系学部の部員でしたが、その特色を生かした道は雀道唯一つ。
手中に収めた生駒杯は、四年間の精進の賜物でしょう。 |
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☆ 君は人が良すぎるほどだった。
いやだいやだなんて言いながら結局許してしまう。
水上よ!よく聞け。
烈しい拒絶こそ君の高い教養のしるしだぞ。
山行日数も一番多いだろう。
暇な経済というだけでなく確かに君は山を愛していたに違いない。
蟻地獄の味は早く忘れた方がいいの心。 |
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☆ 山の本当の良さは何だろう? |
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☆ 僕がワンゲルで初めて下宿に行ったのは、君のところだった。
それ以来くだらない話をよくしたが、君はよく飽きずに聞いてくれたものだ。
ありがとう。
だけど良く考えてみると、僕は君のことをあまり知らないな。
今度会うときには、君の話をしてくれ。 |
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18 |
Iwao N 工学部 応用物理学科 埼玉 熊谷高 |
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self-introduction |
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僕は望む
ドンキホーテのように馬にまたがり
風車を攻撃することを
僕の世界が、無知と愚鈍とに塗られることを
ロベスピェールのように流血革命を
そして自ら死刑台の露となることを
僕の世界が混生と異動の中にあることを
ニーチェのように発狂し
ボードレールのようにアル中の世界を
僕の世界が、狂気と絶望とに彩られることを
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graduation certificate |
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貴方は四年の中では一見真面目な人種に属するが、中には何が入っているのやら。
絶えず笑顔を見せているが、馬鹿笑いもせず、いつも小さな幸せを抱いている感じでした。
二年の夏合宿では、パーティーの沈滞したムードを釣り腕で皆を喜ばせてくれました。 |
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inpressions & advice |
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☆ 三年の夏合宿は楽しかった。
もう一度一緒に南アルプスに行ってみたい。 |
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☆ 目を閉じると、君が指をポキポキやっているところや、ヘビの尻尾を持ってぶら下げているところが浮
かんでくる。
そんな子供っぽさと同時に超然としたところがある。
いつまでもその子供っぽさを失くさないでほしい。 |
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☆ 二年の時の夏合宿のヤマメは非常に旨かったぞ。
これからも大いに遊び勉強してくれ。 |
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☆ いつもマイペース。
山に行っても海のものを釣っているみたいだが、人魚が釣れたら分けてくれ。 |
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☆ 変わった人種が多いワンゲルの中で、最も正統な大学生という異色な人物。
勉強に山に麻雀にと忙しそうでした。 |
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☆ 二年の夏はひどかったな。
帰りの列車で惨めな思いをしたっけ。 |
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☆ かつてワンゲルのプレイボーイと呼ばれた君は、勉強のほうも決して疎かにせず、遂に大学院にまで進
む秀才ぶりを発揮しました。
あのあどけない人懐こい笑顔は、いつまでも失わないように。 |
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☆ 君は変な奴だなあ!
自分の人生を他人の人生でも生きるように、何となく生きることができるかも知れない。
一緒に笑う時でも、違うところで笑っているような気にさせられた。
視点も僕とはだいぶ違うので、君の言葉には教えられるところが多かった。
一年の夏合宿以来、一緒に山に行く機会はなかった。 |
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☆ 背伸びをしたがる人です。
インスタントコーヒーをブラックで飲む人です。
ブラックで飲むのは止めた方が良いと思います。 |
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☆ 唯一のクラスメートであった君とは和賀へ行ったきりだったが、川内では大変お世話になりました。 |
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☆ 君が一年のとき僕も一年だった。
君が四年のとき僕も四年だった。
そこまでは同じだったのに。 |
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☆ 独特の笑顔 → 雀パイ。
連想ゲームではなくても自然とこのことが浮かんでくる。
お互いに四年間飽きもせず、ワンゲルを続けてきたものである。 |
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☆ クリスマス山行で初めて、貴方の歌う声を聞いた。
パットブーンが歌っているようでもあり、電信柱が歌っているようにも聞こえた。 |
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19 |
Takuya S 工学部 機械工学第二学科 岩手 盛岡一高 |
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self-introduction |
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グチをこぼして四年間。
早かったような長かったような
いろんなことに惑わされずに山に行けた頃が一番良かった、というのが今の心境である。
就職してからも小パーティーで、三浦半島の巨峰にでもアタックしようかな、と思っている。
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graduation certificate |
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貴方は四年の総大将として、山馬鹿四年をしっかりまとめてきました。
またダミ声は聞く人の心を、そして身体をガタガタにし、ボロと変なウェーブした髪をトレードマークとして
主将の大任を生活の全てとして、良く果たしてくれました。 |
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inpressions & advice |
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☆ 四年もの間、いつもワイワイガヤガヤの私たちの雑用を一手に引き受けてくだされたことに対し、
深く感謝 の意を表します。 |
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☆ 部全体をまとめる苦労で、最近白髪がだいぶ増えたようだ。
そのためロマンチストの君も、愚痴をこぼすことが多くなった。 |
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☆ 手に取るように分かる時もあれば、何を考えているのか掴みようのない時もあった。
山での豪快さに比べ、神経の繊細なのはこれからも持ち続けていて欲しいと思う反面、
これが何となく心配の種である。 |
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☆ 憶えているのは、不機嫌な時の痛々しい姿と皮肉を言うときの大胆な声。
その皮肉な表面の下に、限りない感情の細やかさが隠されている。 |
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☆ 女性と山に行く。「荷物を持ってあげよう」
「まあ、ありがとう」「その代わり、僕をおぶってくれない?」きっと言うに違いないと思います。
政治的駆け引きと判断力は抜群です。
政治家になったら成功するのではないでしょうか。 |
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☆ 主将役ご苦労様でした。
ずいぶん色んなことがあったけど、それが君の人間性を幅広く豊かにしてきた。
これからも、私設人生相談役をしなければならないだろう。
もう一度ご苦労さま。 |
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☆ 君と山に行くと、どうして天気が悪いんだろう。
相棒が可哀そうだよ。 |
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☆ いかにもワンゲルの主将らしく、下界でも無精ったい格好に徹しきり、何処に出しても恥ずかしくない主将
でした。
色々問題の多いクラブを背負ってよく頑張ってくれました。
でも少々愚痴の多いのが気になりましたが、それが拓哉の良いところだという人もいるそうですから …。 |
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☆ 君と僕とは同じじゃないか?
感情の泥沼の中を這いまわり、そこから出れない出れないと言いながら、それをマゾヒスティックに楽しん
でいるナルシスト。
そうじゃなかったら、僕は君を理解していないことになる。 |
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☆ ブチブチよく不平を漏らしに来たものだ。
俺の下宿への不法侵入数知れず。
横浜へ行ったら早く家でも建てて、嫁さんでももらってくれ。
そのうち俺が不平を言いに行くから。 |
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☆ デリケートでファッショネイトな指導に紆余曲折はあったが、結局上手くまとまってしまったのは君の人柄
によるところが大きい。
山行を共にしたのは二度だけだが、一度は恨まれることになったのが残念。
今後はその人柄にスタミナの肉付けをされんことを。 |
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☆ 何処か憂いを含んだその顔は人を引き付けるものを持っていますが、口を割った時に必ず出る言葉が気にな
ります。 |
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☆ 悲観的な生き方が身についているという感じの君だから、忘れることができない。
逢えなくなって最初に会いたくなるのは君かも知れない。
二人で長崎屋に行って、安いカレーを食べた頃が懐かしいな。
夏合宿と尾瀬のフリーでは、毎日君のケツと付き合ったものだ。
就職したら、たまには床屋へ行けよ。
三浦半島で山に登ることなんか考えずに、思い切り泳げよ油壷で。 |
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☆ 十何日間もの長い夏合宿。
狭いテントの中で下級生のガキにいじめられながら、よく頑張ったものだった。
靴下の香りと君の顔が忘れられない。 |
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TUWV卒業を迎える最終合宿(船形山)S43.11.03 |
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